美容植毛後のダウンタイムを軽減するLLLTの活用|美容植毛ならMore & More Clinic | 東京・麻布十番

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美容植毛後のダウンタイムを軽減するLLLTの活用

美容医療の中でも注目を集めている「美容植毛(自毛植毛)」は、薄毛やヘアラインの形に悩む多くの方にとって、自分自身の髪を使って自然なボリュームを取り戻すことができる画期的な施術です。しかしながら、どんなに技術が進歩しても、術後にはある程度の“ダウンタイム”が必要です。

「できるだけ早く普段の生活に戻りたい」「移植した毛根がしっかりと定着してほしい」――そんな願いを持つ方に、いま注目されているのが LLLT(Low Level Laser Therapy:低出力レーザー療法) です。本コラムでは、LLLTが美容植毛後のダウンタイムにどのように関与し、どんなメリットが期待できるのかを詳しくご紹介します。


■ そもそも自毛植毛のダウンタイムとは?

自毛植毛とは、後頭部など脱毛の影響を受けにくい部位から毛根を採取し、薄毛や傷跡、ヘアラインの気になる部分に移植する施術です。移植された毛根がしっかりと定着するには時間がかかり、術後数日は赤みや腫れ、かさぶたといった反応が起こることが一般的です。

このような一連の「ダウンタイム」には個人差がありますが、おおむね以下のような経過をたどります。

  • 術後1~3日:頭皮の赤みや腫れ、つっぱり感

  • 術後1週間前後:かさぶたの剥離、移植部の回復

  • 術後1~2ヶ月:「ショックロス」と呼ばれる一時的な抜け毛

  • 術後3ヶ月~半年以降:移植毛の発毛が進み、定着していく段階

このように、最終的な仕上がりまでには半年以上かかることもあり、その間のケアや回復をいかにスムーズに行えるかが、施術満足度を大きく左右します。


■ LLLT(低出力レーザー)とは?

LLLTとは、皮膚や組織に影響を与えないレベルの非常に弱いレーザー光を用いる治療法です。波長は主に630~670nmの赤色レーザーや、800nm前後の近赤外線レーザーが使われ、患部の細胞を活性化し、血流を促進する働きがあるとされています。

この技術はもともと、創傷治癒や疼痛緩和などの医療分野で応用されてきましたが、近年では美容医療、特に脱毛・薄毛治療の分野でも注目されています。


■ 美容植毛(自毛植毛)後にLLLTを併用するメリット

美容植毛後にLLLTを取り入れることには、さまざまなメリットが期待されています。具体的には、以下のような点が挙げられます。

1. 血流促進による毛根の定着サポート

LLLTによって頭皮の微小血管の血流が改善されると、移植された毛根に酸素や栄養が届きやすくなります。これにより、毛根の生着率が高まり、移植毛の定着をサポートします。

2. 炎症や赤みの軽減

術後の頭皮は一時的に炎症を起こしている状態です。LLLTには抗炎症作用があり、赤みや腫れを和らげる効果が期待できます。これにより、見た目のダウンタイムも短縮されやすくなります。

3. ショックロスの予防・軽減

術後1ヶ月ほどで起こる「ショックロス(移植毛の一時的な脱毛現象)」は、多くの患者さんにとって不安の種です。LLLTには毛母細胞の活性化作用があるとされ、これがショックロスの軽減や再成長の促進につながる可能性があるとされています。

4. 長期的な発毛促進

植毛とは別に、もともと薄毛が進行していた部位の発毛・育毛効果も報告されています。LLLTを継続的に使用することで、植毛していない領域においても健康な髪の維持を目指せるのです。


■ 実際にはどのように使うのか?

植毛の術後10分程度光を浴びていただきます。LLLTの照射自体に痛みやダウンタイムはございませんので、手術後でもリラックスしてお受けいただくことが可能です。当院では美容植毛手術を受けていただいた方には無料でLLLTのお施術を提供させていただいております。また、植毛手術以外の薄毛治療や美容皮膚科治療のお施術後にもLLLTを組み合わせていただくことも可能です。


■ まとめ:美しい仕上がりのために、術後ケアの質を高めよう

美容植毛は「移植して終わり」ではありません。術後の回復期間をどう過ごすかが、長期的な満足度に直結します。

LLLTは非侵襲的で副作用の少ない手段として、美容植毛後のダウンタイムを軽減し、よりスムーズな回復をサポートしてくれる心強い存在です。

美容医療の選択肢が増えるなかで、自分に合った回復サポート法を取り入れることは、より自然で健康的なヘアラインを手に入れるための賢い選択といえるでしょう。